膝蓋骨骨折(2)

 手術までの間、足に添え木をして痛みに耐えるだけだった。久しぶりに入院をしたが、やはり痛みと環境の変化で眠れる訳はない。結局明け方に2時間位眠れただけだったが、これは仕方が無かった。レントゲンを撮った後「できれば明日手術する、麻酔の担当の空き次第」と言われていたが、まさか入院翌日に手術と言う事は無いだろうと思っていたが、とりあえず前夜から水分断ち、朝食も抜きとなった。

 この時は足は全く動かず、ベッドから降りる事も出来ず、トイレも介助してもらって車いすで移動するしかなかった。痛みで自発的に動くことは出来ないので、ひたすら横になっているしかなかった。

 9時前だったか、担当の先生が来て「本日手術」と言う事になった。自宅にはすでに連絡してくれていたらしく、家人も時間には来院するそうだ。手術では当然麻酔をかけるので同意書にサインして、あとはまた横になっていた、血行促進のストッキングやら、尿取りの管を入れるための下着とか、見慣れない物を装着して待機した。このころは薬のおかげで痛みも落ち着いて、安静にしていればそこそこ耐えられる状態となっていた。

 午後一番で手術となり、先生から色々説明もあり、思った以上に重傷で、もしかしたら後遺症が残るかも、少なくとも元通り100%に戻る事は無いことが分かった。しかしそれは99.9%まで回復するかもしれないし、リハビリをどう頑張るかだと言う事だった。兎にも角にも、手術となった。昨夜眠れなかったので麻酔の他に睡眠薬で眠らせてもらう事として、手術台上で麻酔注射、睡眠薬などなど処置をして貰って、すぐ意識がなくなった、次に意識が戻った時は無事に手術は終わっていた。