飛行機の事

 昔、厚木基地はファントムがたくさん居て、毎日のように頭の上を飛んで行った。70年代の末ぐらいはメチャクチャな飛び方をして、RFが墜落して凄まじい黒煙が上がるのを目撃したりもした。それからA-6やF-18C、F-14Aなどの爆音を自宅で楽しめていたが、残念ながら岩国移駐に伴い、戦闘機は見られなくなった。

 ファントムは60年代の手書き設計時代の最後の機種で、CADで設計され始めた70年代設計のF15以降の機体とはデザインのセンスがまるで違って、本当に美しい機体だと思う。整備性や、操縦性は・・・・・・・デジタル化後の機体とは全然違うだろうけど。

 

で、国内最後のファントムを撮りたくてレンズをSIGMAの150-600mSportsに買い替えて、百里に何回かお邪魔した。百里に行くのも20年振り位で、もう当時の撮影スポットとはだいぶ違うのと、当時の撮影仲間が引退してしまって、全くわからくなってしまっていて非常に困った。当時はフィルムだったので枚数も限られていたし、機材もプアだったので問題にならない撮影者だったが、一応の機材も整えたので、少しは納得のいく写真が撮れるかと思った。

 

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まあ、ボケてはいないけど、迫力には欠ける感じで撮れてはいる。

これくらいの力量でなんとかスペマファントム、しかも『青』が撮りたかったけど、なかなかチャンスが巡ってこなかった、4回ほどトライして、初回はF-2祭り、2回目はNF、3回目F-2祭りで、ダメ元で行った11/18に何とか青スペマが飛んでくれて、撮影する事が出来た。

 

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11月16日くらいから、ファントムのラストフライトの噂があったので、撮影する人は多かったと思う。しかし、せっかく朝早くから努力して撮影ポジションをセッティングしている所に、脚立が触れ合うくらいのスペースに割り込んでいくのは如何な物かと思った、良い写真を撮りたいなら朝早くに位置取りする努力は必要だ。

後から割り込んで『譲り合って欲しい』などと言うのは自分のエゴだ。クズ鉄と言う人もいる様だけど、クズ空もいるんだなと思った。

 でも、たった一人を除いて、この日出会えた同好の士は良い人ばかりで、駐車位置の事でアドバイスして頂いた方(その後も位置取りのことで、本当にお世話になってしまい、感謝しかありません。)や偶然にも一時期同じ町内にお住まいだった方、長らく話し込んでしまった方、経験談を語らいあった先達、また是非巡り合いたいと思う、本当に楽しい一日を過ごす事ができました、ファントムを介して、良い経験ができた一日でした。